リノベーションのデザインはどうやって決めているのか。プロジェクトに適した素材はどう選ぶのか。設計で大切な事とは何か。
中古タワーマンションなどの高級リノベーションを得意とするリノベマニアが、デザインで大切な3つのポイントを、事例とともに解説します。
素材選びについて
デザインをしていて、最初はこんな感じにしたらカッコいいなとか、これ綺麗とか、こうしたらお洒落、とイメージを膨らませると思います。そして、情報が増えれば増えるほど、まとめる作業が大変になってきて、どうしたらいいかわからなくなる。結果、よくわからないままデザインすると、よくわからない空間ができたりします。
料理で例えるなら、辛いものが食べたいと思いカレーと麻婆豆腐を混ぜてしまう感じ。それにワサビを混ぜたら大変な事になりますよね。
料理で大切な食材選びと、デザインの素材選びは同じ。頭の中を整理しながら、適切な素材を選ぶことが大切です。
ルールを決める
どう選ぶことが適切かがわからない人も多いと思います。そんな方は、まず自分なりのルールを決めましょう。
まず、何故そのデザインが必要なのか「目的を明確にする」
リノベーションは、既存で残す部分と新規にする部分が共存する際、違和感がないか検証が必要になったりしますので、単に好きだからとか、カッコいいからで選ぶのはあまりオススメしません。素材にも相性があります。
デザインの進め方は、コンセプトを決めそこからイメージを広げる人、デザイナーの事例を参考にする人、雑誌からイメージを膨らませる人など個人のルールは様々です。
共通して重要なことは「材料をしぼる」
先に床、壁、天井の材料を決めてしまいましょう。例えば床を決める際にフローリングにするのか、タイルにするのか、カーペットにするのかでその先が全く変わってきます。フローリングの材質もシートなのか、無垢なのか、突板なのかで印象やコストに大きく影響します。
床が決まれば、壁、天井、そして建具、ドアハンドルと自然に決められますので、まずはベースとなるマテリアルを一通り決めましょう。
プロジェクトに適した素材を選ぶ
床からはじまり、一通りの素材が選び終わると本当にこれでいいのかと不安になる方もいると思います。そこで考えてほしいのが、今回のデザインの目的は何かを振り返ってみてください。
そして「選んだ理由を考える」
カッコいいと思って選んだフローリングは無垢だけど、”掃除が楽な生活がしたい”が目的であればシートフローリングを選ぶ方が無難かもしれません。 ”明るい部屋にしたい”が目的ならダークな色味は避けるべきでしょう。
このように、繰り返し検証しながら素材選びをすることで、そのプロジェクトに適した素材選びをする事ができます。
考えるマテリアル選びを
デザインで重要な事はマテリアルをしっかり考え、選ぶことだと思っています。
少し手間でも、深く考え、なぜこれを選んだのか検証を繰り返すだけで、より納得のいくデザインにまとまるはずです。何となくではなく目的に対して根拠も明確にしましょう。
デザインは無限にあります。せっかく考えたデザインが目的からそれてイメージも違う空間になってしまうと残念です。そうならないよう、しっかり考えてマテリアルを選びましょう。
デザインで大切な3つのポイントは、
「目的を明確にする」
「材料をしぼる」
「選んだ理由を考える」
リノベマニア
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